<金子達仁>20年前のJリーグは、1部と2部との間に歴然とした格差が存在したが、いまは違う by フットボール速報

1 名前: Egg ★@\(^o^)/ :2016/07/29(金) 19:57:39.98 ID:CAP_USER9.net

発足したばかりのJ3が、23歳以下の選抜チームをリーグに加えると決めたとき、わたしはそれを大いに歓迎した。才能豊かな、しかし経験の足りない若い選手たちが、老練なアウトサイダーたちと切磋琢磨(せっさたくま)することにより、大きな飛躍が期待できると考えたからだった。スペインでビッグクラブの若手選手がそうしているように、である。

 残念ながら、期待は大きく裏切られた。2部リーグに所属しているバルサBは、Aチーム昇格を目指す選手であると同時に、目の前の相手を倒そうとするプロの集団でもあった。

 ところが、J3に所属した23歳以下選抜は、負けているチームでGKを交代させるようなチームだった。後にリオでプレーすることになる選手もいたから、個々の質は申し分なかったが、J3の他のチームとは、試合にかける意気込みや目的が根本的に違っていた。脈絡のないシーズンを送り続けた彼らに、どんなプラスがあったのかわたしには疑問である。

 今年から、J3にはガンバ、セレッソ、FC東京のU―23チームが加わった。果たして、彼らがどんな戦いぶりを見せるのかを密(ひそ)かに注目してきたが、どうやら、リーグ側が本来期待していた流れになってきたような気がする。

 毎週ごとの寄せ集めだった以前の23歳以下選抜と違い、今回はあくまでも単独チームである。優勝へのモチベーションがない分、結果を出さなければ上のチームにあがれないという危機感がはっきりと感じられる。「え、こんな選手が?」と驚くようなビッグネームが助っ人として出場することもある。チームとしても結果にこだわっているということなのだろう。

 それでいながら、各チームが中位から下位にとどまっているのもなかなかに興味深い。20年前のJリーグは、1部と2部との間に歴然とした格差が存在したが、いまは違う。欧州の先進国同様、3部から1部への抜擢(ばってき)があっても少しもおかしくないぐらいに底辺も充実してきた。いかに将来を嘱望される才能と言えど、勝たなければ明日のないアウトサイダーを牛耳るのは簡単なことではない。

 チームにとって、2つめのチームをJで戦わせるのは、経費の面でも相当な負担となる。だが、プロ野球に目を向ければ、3軍を有するソフトバンクが圧倒的な選手層の厚さを誇っているという事実もある。

 発足当時のごく短い期間を除くと、基本、Jリーグの歴史は緊縮財政を是とする歴史でもある。ゆえにサテライト・リーグも廃止の憂き目にあった。だが、J3にも選手を送り出しているチームが結果を出せば、流れは変わるかもしれない。

 たかがJ3。されどJ3。ここに日本サッカーの未来がある、というのは本当である。(金子達仁氏=スポーツライター)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/kaneko/2016/kiji/K20160728013052570.html

引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1469789859
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