麻子さんと世界における普遍的真実【ガルパンSS】 by SS 森きのこ!

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2 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/01(木) 21:51:10.64 : Q6TLHCto0

「いやーそれにしてもこの間はびっくりしたよねー。特に華!」

「ええ……本当に驚きました」

「まさか五十鈴殿が角谷会長の後を継いでこの学園の最高司令官に就任されることになるとは! 私も友人として鼻が高いでありますっ」

「あの……司令官じゃなくて、生徒会長ですからね? それから優花里さんも副会長になるんですから、そんな人ごとみたいに……」

「あ! あうう……そうでした、忘れておりました……」

 はしゃいでいた優花里が一転してしょぼんとなる様子にあははは、と明るい笑い声が響く。ここは昼休みの学生食堂の一角。つい数週間前までは封鎖の憂き目にあい人影も灯りも絶えていたとは想像もつかないほど、学園は完全にいつもの日常を取り戻していた。

「でも……何だか私だけ悪いみたい。みんな引継ぎで忙しそうなのに……」

「いいんですよ、みほさん」

 おっとりと微笑む華には何だかすでに生徒会長の風格が出てきたように感じられるのは、みほの先入観のせいだろうか。

「そうだよそうだよ、会長も言ってたじゃん。みぽりんは戦車道の隊長に集中して!」

「不肖この秋山優花里、西住殿のお役に立てるならどんな雑用だろうとどんと来いでありますっ!」

「みんな……うんっ、ありがとう!」

 ときには友人の好意に甘えるのも礼儀だとあのダージリンさんも言っていた。というか、細かいところは忘れたけどそういう趣旨の名言を教えてくれた。だからこころよくここは甘えてしまおう、と思うみほである。


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