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◆axPwtNeSoU:2017/01/07(土) 00:16:38.38 :
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「はぁ~、いいお湯。いいねぇ~、しびれるねぇ~……」
「あぁ、久しぶりだな、こんなのんびりした気分は……」
せめて正月くらいは、と他の艦娘たちに二人して鎮守府から追い出され、温泉旅行に出かけた俺と、ケッコン済みの秘書艦・北上。
流石に、未だ戦争が終わったわけでもないので、混んでいる時間帯に大浴場に二人で出かけたりするのは、多少はばかられた。
部屋に備え付けの露天の家族風呂に並んでつかり、あ~~~~、と二人して長い息を吐く。
じいさんばあさんみたいな声だな、とお互いの表情をちらりと見やり、目があったことが照れくさくて、へへ、と笑みを交わした。
右隣に並んでお湯につかる北上は、はぁ~、とまた息を吐くと、眼を閉じて、こてん、とこちらの肩に頭をもたれかけさせてくる。
風呂のお湯につからないよう、髪をあげてポニーテールのように簡単にまとめているため、普段は見えない北上のうなじや首もとが意識されて、妙になまめかしい。