民進党、金田勝年法相に集中砲火 自民・竹下亘国対委員長「出ていない法案の議論ばかり…」
民進党は6日の衆院予算委員会で「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案をめぐり、金田勝年法相に引き続きターゲットを合わせて集中砲火を浴びせた。
提出前の法案への質問に金田氏の答弁は歯切れが悪く、野党の「イメージ戦術」が的中した格好だ。
民進党は6日、山尾志桜里前政調会長ら4人が金田氏をただした。目立ったのは、提出前の法案であることを逆手にとり、「答えられない」という答弁を引き出すことを狙った質問だ。
山尾氏「共謀罪の必要性はどこにあるか」
金田氏「成案が出た段階で法務委員会でしっかり議論してもらいたい」
山尾氏「ダメです! 質問に答えていない!」
おぼつかなさを印象づける戦術の奏功に、民進党の野田佳彦幹事長は6日の記者会見で「いい加減な答弁を見ていると、ますます不安が募る」と嘆いてみせた。
同日の政府与党連絡会議では、自民党の竹下亘国対委員長が「出てもいない法案の議論ばかりしている。それも(法務省の)刑事局長を呼ばず閣僚に質問している」と野党を批判。安倍晋三首相も「そう思う。おかしい」と呼応した。
http://www.sankei.com/politics/news/170206/plt1702060034-n1.html
テロ等準備罪 法案提出前から“さや当て”激しく
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170207/k10010866921000.html
衆議院予算委員会で議論になっている、「共謀罪」の構成要件を厳しくする「テロ等準備罪」について、法務省は「法案の提出後、法務委員会で議論すべきだ」という見解を文書で示しました。
これに対し、民進党は「質問封じだ」と反発し、金田法務大臣に謝罪と文書の撤回を求める考えで、法案の提出前からさや当てが激しくなっています。