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◆yZNKissmP6NG:2017/02/14(火) 19:11:14.90 :
XdM+YPyno
果南「はい、これ。鞠莉のぶん」
表情には出ていないと思う。
声色にも出ていないと思う。
何の違和感も、不自然さもなく。
私は、その包みを彼女に差し出した。
鞠莉「Oh,thank you! 果南ったら私にだけくれないのかと思ったわ」
果南「そんなわけないでしょ? タイミングが合わなかっただけ」
鞠莉「タイミング、ねぇ……」
訝しみながら私が渡した包みを見つめる鞠莉に、心がざわつく。
ああもう、なんでこんな気持ちになんなきゃいけないんだろう。
バレンタインなんて、大っ嫌い。