【モバマス】緒方智絵里「一番ではなくても」 by エレファント速報

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/28(火) 13:31:17.61 ID:6tbK9NB80

「……ごめんなさい」

「ごめんなさい。……本当に、本当に、ごめんなさい」

「……プロデューサーさん」

「でも、私は……」

「ごめんなさい……プロデューサーさん、誰よりも、大好きです……」


 謝罪の言葉を口に出して……表情を沈めて陰らせて、声の調子ををどんよりと曇らせて、胸の中へ言葉の通り偽りない謝罪の思いをぐるぐると渦巻かせて……だけど身体の位置はそのまま、続けて愛を口にする。

 プロデューサーさんへ。

 ほのかな薄明かりにぼんやりと照らされた身体。熱い紅色がまだ少しだけ引ききらずに差し込む、もう長い時間日を浴びていない真っ白な肌。それを晒して、何も纏わせることなくただ裸のままでそれを晒しながら、同じようにただ裸のありのままを晒してくれている身体へ。間に何もない本当のすぐ傍へいてくれる、私の横のプロデューサーさんへ。

 抱きつく。寄り添う。擦りつく。

 ほんの少し前まで私を愛して求めてくれていた、その身体。

 ほんの少し前まで私を愛して求めさせられていた、その身体。

 泥のような眠りへ落ちたプロデューサーさん。

 泥のような眠りへ堕とされたプロデューサーさん。

 そのプロデューサーさんの身体へと、自分を重ねる。

 ぴったりと、わずかな隙間も空けてしまわないよう近く。

 ぎゅうっと、このまま溶け合って一つになれてしまいそうなくらい強く。



続きを読む
続きを読む
人気記事