1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/03/19(日) 21:02:20.65 :
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私は高校時代、黒森峰で戦車道で隊長をやっていて、黒森峰の戦車道大会の優勝に貢献した。そして現在は黒森峰のOGの一人だ。
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/03/19(日) 21:39:06.31 :
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10連覇がかかった戦車道の大会、私達OG会はその試合を見ていた。
強力な戦車で突き進み、相手を叩きのめす。それはまさに、私が居た頃と変わらない西住流であった。この日は雨であったが、大した問題ではないだろうと思っていた。
しかし、それは一気に崩れた。
一台の戦車が崖から落ち、濁流に引きずりこまれた。
私は二度動揺した。一つはもし戦車の中に水が入ってしまったら隊員達は溺れると思ったから。
もう一つは、他のOGのメンバーがそんなことどうでもいいかのような態度をとっていたから。
私はどうしたらいいのかわからなくなってしまった。本来ならば試合を中断させ、救出するべきなのに。
そんな時だった。フラッグ車から一人の女の子が飛び出した。
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/03/20(月) 05:51:10.64 :
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助けに行ったのは、西住みほ。あの西住しほの次女であり、皆驚いた。
彼女の行動によって、落ちた戦車の子達は助かった。
私は心の中で安堵した。大事に至らなくて良かったと。
しかし、試合には負けてしまった。他のOG会のメンバーは怒った。10連覇がかかっていたのに、なんてことをしたのだと。
メンバーは私以外の皆、彼女を戦犯扱いした。