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◆TDuorh6/aM:2017/04/23(日) 04:21:53.16 :
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物事と言うのは何時だって唐突だ。
新幹線が目の前を通り過ぎるのだって一瞬で、雨が降るのも唐突だ。
光が進むのだって一瞬で、何かが閃くのも唐突だ。
車に轢かれるのだって一瞬で、命を落とすのも唐突だ。
天気が変わるのだって一瞬で、雷が落ちるのも唐突だ。
特に今、出会いの季節の春。
出会いの機会は現れては消え、また再び突然現れる。
昨日まで咲いていた桜は、翌日まで咲いているとは限らない。
雨が降った日には、その日中には散り切るだろう。
全てにおいて物事は目まぐるしく変化し、ふとした拍子に状況は変わる。
それは至って当然の事で、起きてしまった出来事はただ受け入れるのみ。
まず、何かしらが唐突に襲いかかり。
それに対して行動出来るのは、常に後手となる。
だから、まぁ。
「ねぇ茜ちゃん、一緒に春巻きつくらない?」
そんな北上麗花の唐突な問い掛けに対し、返答に困る難題に野々原茜が頭を抱えていたとしてもそれは仕方のない事なのである。