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◆hxGgtPv0f.:2017/04/23(日) 22:56:20.96 :
aCH1+UBJo
学校の帰りのバスの中で、ふとこの言葉を思い立って以来、言ってみたくてたまらなくなった。
善子(思い立ったが吉日)
そう思って一人でニヨニヨとしていると、隣の席に座っていた曜さんが私を訝しむように見つめてきた。
曜「どうしたの善子ちゃん、エッチなことでも考えてるの?」
善子「善子じゃなくて、ヨハネですよう!」
いつもの調子で軽口をたたいたあとで、ふと気がついた。
私がこのように訂正するということは、私は自分のことをヨハネであると自認しているわけだ。
してみると、「冗談は善子ちゃん」と言うことによって、私は自分を自己同一化しているところのヨハネを自己否定することによって自己矛盾に陥り自分を見失ってしまうわけだ。
アイデンティティの崩壊。
どこかのライトノベルで見たことのある言い回しが思い浮かび、私はガタガタと震えだした。