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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/25(火) 00:30:25.58 :
XBRjetAj0
君は僕で 君も僕で 一緒だから
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/25(火) 00:31:11.74 :
XBRjetAj0
平日のお昼時。薄暗い地下のステージ。
週末はアイドルの卵たちが歌って踊り、まばらなファンがサイリウムを振るこの場所も、今は誰もいません。
……ここは昔と何も変わりません。
ナナが初めてステージに立ったあの日から。
そして、ナナがあの人にあったあの日からも……変わらずずっと、ただそこにあるだけ。
快くステージを開けてくれたオーナーさんにお礼を言って、密室の中にはナナがひとりだけ。
目を閉じて静かな空間に身を任せると、本当に、あの頃に戻ったみたいでした。
広い宇宙の中で、ひとりぼっちのような。
深い闇の中で、迷子になってしまったような。
無数の星々の下で、誰も自分を見てくれていないような。
そんな、あの頃の気持ち。