首相、6カ国協議再開否定 「北朝鮮へ圧力高める」
安倍晋三首相は訪問先の英国ロンドンで29日午前(日本時間同日夕)記者会見し、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の早期再開に否定的な考えを示した。日本時間29日の弾道ミサイル発射に触れ「国際社会が北朝鮮への圧力を一致結束して高めていく必要がある」と表明。朝鮮半島の非核化に中国が役割を果たすべきだと訴えた。日ロ関係では、北方領土問題を含む平和条約交渉の進展に向けて両国民の信頼構築が必要だと強調した。
6カ国協議を巡っては、中国とロシアが再開を提唱している。首相は会見で「対話のための対話は何の解決にもつながらない。北朝鮮が非核化に向けた真摯な意思や具体的な行動を全く示していない。現時点で直ちに再開できる状況にはない」と指摘した。
日米や日米韓3カ国の連携強化の重要性を説明。中国については、北朝鮮の貿易額の約9割を占めるとして「(北朝鮮に対する)国連安全保障理事会決議の履行を含めて建設的な役割を確実に果たすことを期待している」と語った。(共同)
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